NFTを写真に活用した最新の海外事例2022年4月版
2022.04.03
最近、NFTが注目されはじめ写真家の方々にも新たなビジネスチャンスが到来しました。
NFTとは仮想通貨のブロックチェーン技術を用いて、デジタルデータに多くの機能を付加。その中でも注目なのが、ブロックチェーン技術を活用することで唯一性を証明しながら、デジタルデータそのものに価値づけできる点にあります。
これだけだとまだ良くわからないという方も多いと思うので、実際に「NFT×写真」でNFT取引された事例を紹介します。
Will Nichols
????We got verified on @opensea!!!????pic.twitter.com/yv62XPKQHZ
— WillNichols.eth (@nevermindwill) September 2, 2021
NFT販売マーケットプレイスの最大手であるOpenseaでは、さまざまなアーティストが多くのコレクションを販売しています。
その中でも、Will Nichols氏は、特にNFT写真販売に成功している一人と言えます。
注目されたオークションに、ヤシの木の写真100枚をNFTにして販売したものがあり、合計販売額が332ETH(約1.5億円)という値が付きました。
8年前からヤシの木に魅了され、さまざまなヤシの木を撮影してきた手間や苦労もありますが、これだけの値段が付き落札されたということは、写真家の皆さんにあらたなビジネスチャンスを与えてくれるきっかけとなったことは間違いなしです。
実際に勝ちとして評価されるまでに時間はかかるかもしれませんが、写真をNFTとしてアップロードするだけで販売ができるので、写真家の方々にとっても新しい革命と言えるのではないでしょうか。
Dogeコインの柴犬の写真データ
Current bid: 1,337.421 ETH ($3.1M) by @PleasrDAO
What do you guys think… $4.20 million⁉️
Let's elevate this to the moon! ????✨#DogeNFTAuction
Join & bid now! ⤵https://t.co/PNbBKb6h9k
— zora.eth (@ourZORA) June 11, 2021
インターネットの世界で「Doge(ドージ)」の名で親しまれる柴犬、かぼすちゃん。
このDoge写真データがNFTのチャリティーオークション「Zora」に出品され、1696.9ETH、約400万ドル(約4億円)の値で落札されました。
飼い主曰く「頭の中は真っ白になり、『嬉しい』ではなく『恐ろしい』という思いが湧き上がりました」と驚きを隠せなかったようです。
ただ、まだ法律や制度の整備が追い付いていないため、飼い主が関与しない「Doge」の写真データが複数のNFTオークションサイトに掲載されていることも話題となりました。
Aimos
Exclusive: Pedro “Aimos” Vasquez to release his iconic and infamous portrait of XXXTentacion as an NFT https://t.co/rkA8KmZAq4@IAMAIMOS; Article by @ralvphpic.twitter.com/JNB7xIPPLB
— Richardine ‘Jue’ Bartee (@THEYAMS) May 18, 2021
世界的ラッパーXXXTentacionの写真に40ETH(1,800万円)の価値が付き落札されました。
これをNFTで販売したのは、写真家のAimos氏。
Aimos氏は、主に有名アーティストの写真を専門とする写真家で、Instagramのフォロワーが3万人以上もいる写真業界で著名な方。
1,800万円の値段がついたこの写真は、Aimos氏のコンサート写真のコレクション「Now Crediting:Aimos」に掲載され、NFTとしてオークションにかけられたものです。
与沢翼の第2子出産後写真&ツイート
ツイートNFTオークション無事終了しました。
皆様へ御礼とご報告の動画を撮りました。https://t.co/Sq84CGqm4Q
ご入札頂いた皆様、落札頂いたバナ様(@n_yamada10)、拡散や応援にご協力頂いた沢山のフォロワーの皆様、ヘキサを運営するメディアエクイティの椛島社長、本当にありがとうございました。 pic.twitter.com/ZlIEvEieEC— 与沢 翼 – YOZAWA TSUBASA (@tsubasa_yozawa) June 20, 2021
日本人の実業家・投資家である与沢翼氏の第2子誕生ツイートをNFT化しオークションを行ったもので、落札額は42ETH(1,041万円)になりました。
与沢氏がツイートを資産化したのには、「こんな可能性の道がある」と提起したいという目的があったからのようです。
落札額の42ETHは、消費税と手数料を引かれ、手元に入金された約30.5ETH(約757万円)は、今後フォロワーに全額還元するとのこと。
DAVE KRUGMAN
"Slices of TIME" 1987 featuring @dave_krugman& @illkoncept.
Registration for drop now open! ♥️⏰https://t.co/oaHATlq0U6pic.twitter.com/GFgHyYkw8G
— TIMEPieces.ethᵍᵐ⏰ (@timepieces) January 29, 2022
DAVE KRUGMAN氏は、車の写真をNFTにして販売している写真家です。
既に日本円にして5,000万円以上のNFT販売をしているDAVE KRUGMAN氏は、Instagramで30万人以上のフォロワーがいる著名なストリート写真家。
DAVE KRUGMAN氏のNFTには特典も用意されており、ただ写真を販売するだけでなく、コミュニティへの参加権を付与することで、車のNFTを持っている人のみが参加できるコミュニティを形成しているのも特徴です。
急速に広まるNFT今後の可能性
現在、写真だけに限らず、デジタルアートや音楽、ゲーム、トレーディングカードなどをNFT化しての取引が急増しています。
海外のNFTへの熱狂が徐々に日本に伝わるうちに、さまざまな分野に携わる企業や団体が動き出しています。
NFTの歴史は始まったばかりでまだまだその活用方法は実験段階ではありますが、今までのweb2.0の時代からweb3.0の時代に突入しはじめています。
Google や Apple といった巨大企業が権力を持つ現代は、便利な反面、特定企業に個人情報が握られることによるプライバシーの問題やセキュリティのリスクがありましたが、そのような課題を、ブロックチェーン技術などを用いて解決すると言われているのがWeb3.0です。
NFTもどんどん認知され、誰でも簡単に参加できる「分散型インターネットの時代」を迎えると予想することができます。
NFT×写真の事例 まとめ
ブロックチェーン技術を用いた著作権保護の仕組みに、今までは不可能であったデジタルデータに価値を持たせることができるようになりました。
その結果、1つの写真をNFT化し販売することで今まででは考えられなかった利益を生むことができます。
今回紹介してきた事例は高額な取引の物ではありますが、誰にでもチャンスがあることがわかったのではないでしょうか。